不登校カウンセラーで現役塾講師の前田です。
不登校に関する相談を受ける時、
ほとんどのご両親が勘違いしている点があります。
それが「不登校のきっかけと不登校の本当の原因」についてです。
「不登校になった原因は何ですか?」
と生徒のご両親にお聞きすると、色々な原因を言ってくれます。
・授業中に先生にバカにされた
・親友と思っていた友達から無視された
・クラブ活動で仲の悪い先輩がいる
・転校したけど友達ができない
挙げればキリがありません。
お子さん一人一人にそれぞれの原因があります。
しかし、注意して下さい。
これこそお子さんの不登校に悩むご両親が
ついハマってしまう落とし穴なのです。
実は、今、列挙した事は
あくまで不登校のきっかけであって
不登校の真の原因ではありません。
真の原因は別の、もっと心の深い部分にあり
その原因を刺激するきっかけが起きているだけなのです。
ある子どもは、先生からの叱責によって不登校になり
ある子どもは、友達からのいじめによって登校拒否になります。
子どもを何とかして助けだしてやりたい我々は
このきっかけ(見かけの原因)を解決したくなるのですが
それをしても根本的な解決にはなりません。
親友からイジメられた。
だから、転校した。
すると、もっとひどいイジメに遭った…
といった話はいくらでもあります。
「社会の先生が嫌いだから学校には行かない。
学年が変わり、別の先生が社会を教えてくれるなら行く」
と言ったにもかかわらず、今度は
「担任が嫌いだから行かない」
と言い始めるのです。
見かけの原因をいくら解決しても堂々巡りです。
イタチごっこのように原因は現れては消え、
そしてまた別の原因が出てきます。
(学校をサボりたいだけで、
辛い事から逃げたいだけじゃないの…?)
と我が子を疑いの目で見てしまう事になります。
この間にも
お子さんの心にある真の原因はどんどん深く、
そして、元に戻れない方向へ進んでいます。
不登校のきっかけは
あくまで表面上、見かけの原因です。
不登校の真の原因を解決するまで
この見かけの原因はひたすら現れます。
真の原因から逃げれば逃げるほど
亡霊のように、ストーカーのように追いかけてきます。
では、不登校の真の原因とは、一体何なのか?
・・・
実は、不登校の真の原因は1つしかありません。