不登校カウンセラーで、現役塾講師の前田です。
「とにかく学校さえ行ってくれたら良い」
お子さんの不登校に悩むお父さん・お母さんは
まずこのように言います。
確かに、そうですよね。
まずは元気に学校に登校できる事が
不登校から抜け出す第一歩です。
再登校を目標に
親も子どももみんながんばっているはずです。
しかし、お父さん、お母さんに一つ質問があります。
お子さんが家から出て再登校してくれれば
心の底から安心できるでしょうか？
お子さんが無事再登校できたとして
もう二度と不登校に悩む事もない、
大人になっても引きこもりになる事もない。
あの子は自分の力で自分の人生を
つまづきながらも力強く歩んでいける。
そんな確信を持てるでしょうか？
・・・
おそらく、ノーだと思います。
お子さんが再登校できるようになり
不登校や引きこもりが解決したように見えても
まだ安心はできません。
そうです、
不登校の再発の恐れ
があるからです。
特に、学校に行けない不登校の時期があったが
家で過ごしているうちに時間が解決してくれたのか、
いつの間にか再登校できたお子さんほど再発の危険があります。
なぜか？
それは・・・
傷を時間が癒してくれただけだからです。
これではまだ不登校が根本的に解決したとは言えません。
もしかしたら、登校と不登校を数週間又は数ヶ月単位で繰り返す
五月雨登校（さみだれとうこう）の始まりかもしれません。
少なくとも大人であり親である私たちは
子どもの再登校を喜びつつも
冷静に考えて欲しいのです。
再登校はあくまで第一目標に据えるべきですが
最終目標とすべきではありません。
不登校の再発を防止する唯一の方法
では、不登校の再発を防止するにはどうすればいいのか？
答えは１つしかありません。
お子さんが自分自身に対して『確固たる自信』を持つ事です。
お子さんが確固たる自信を持つ事ができれば
不登校が再発する心配はなくなります。
これが不登校再発の根本的な防止策です。
確固たる自信を持てば、
月曜日の朝「今日は行けるかな…」と心配する必要もありません。
夏休み明けや学年が上がりクラス替えがあっても
不安になる事はないのです。
進学しても就職しても引きこもりになる事もありません。
もちろん、人生は山あり谷ありですから
つまづく事はあるでしょう。
しかし、それでも自分の力で自分を信じて
力強く一歩一歩人生を歩んでいく事ができます。
そして、確固たる自信を手に入れるために
不登校や引きこもりは格好の問題です。
不登校や引きこもりを子どもが
自分自身の力で乗り越え解決できたという
成功体験こそ確固たる自信に直結します。
今後の人生において大きな問題が起こっても
「あの苦しい時期を自分で乗り越えたのだから
目の前にある、この問題もきっと自分で乗り越えられる！」
と前向きに取り組むことができるのです。
不登校も引きこもりも
確固たる自信を手に入れるために与えられた試練である、
そして、この試練を乗り越えた後には
一回りも二回りも大きく成長した我が子がいると
そう信じて欲しいのです。
そして、そのために
我々大人は子どもに最高の環境を作ってあげましょう。
親がどんな声掛けをすれば
子どもは自信を持つ事ができるのか。
先生がどんなサポートをすれば子どもが一歩踏み出せるのか。
その方法をこのブログでは提供しています。