我が子の不登校や登校拒否をクラス担任に思い切って相談してみたものの、
他人事のような対応で頼りない、冷たい…
そう感じたお父さん・お母さんも多いのではないでしょうか。
担任の先生はあくまで教えるプロであって、
登校拒否や不登校といった問題を解決するプロではありません。
考えてもみて下さい。
学校の先生になるためには教員免許が必要です。
その教員免許は各教科、各科目ごとに取得できます。
つまり、数学の先生になろうと思えば
数学の教員免許を取る必要があります。
日本史の先生になろうと思えば
日本史の教員免許を取る必要があります。
しかし、登校拒否や不登校といった教科・科目はありません。
強いて言えば「児童心理概論」といった
子どもの心理を広く浅く学ぶ講義を受講すれば良いだけです。
不登校や登校拒否を専門に解決する先生は
今の日本には存在しません。
もちろん、中には教育の現場で
不登校や登校拒否の問題を解決できるようになった担任の先生も
少数派ながらおられます。
あなたのお子さんの担任の先生が
そうであれば本当に幸運だと思います。
しかし、現実にそんな担任の先生はほとんどいません。
担任の先生の引き出しには、
不登校や登校拒否の解決策がそもそも入っていないのですから
どんなに熱心に相談に乗ってくれても解決できないのです。
担任以外に相談相手はいないのか?
例えば、学校には担任の先生以外にもスクールカウンセラーがいます。
担任の先生よりは
スクールカウンセラーの方がマシかもしれませんが
似たり寄ったりの可能性も大きいです。
「不登校は言う慣れば充電期間ですから
心配しなくても時間が解決してくれますよ」
などと言うスクールカウンセラーは要注意です。
実は、不登校には明確な原因がある場合が大半です。
時間が解決してくれると言えば聞こえはいいですが
要するに「放ったらかし」にするのと同じですから
不登校が引きこもりへと悪化する事はあっても
良くなる可能性はほとんどありません。